ログハウスに必要なメンテナンスとは?後悔しないための基礎知識

木のぬくもりや自然との調和を楽しめるログハウス。しかし、自然素材ゆえにメンテナンスが欠かせないという側面もあります。「ログハウスは手間がかかるのでは?」「実際どれくらいの頻度でメンテナンスが必要なのか知りたい」と感じている方に向けて、この記事ではログハウスのメンテナンスに関する基礎知識をわかりやすく解説します。
1. なぜログハウスにはメンテナンスが必要なのか?
ログハウスは丸太や角ログといった木材を構造そのものに使っているため、自然環境の影響をダイレクトに受けます。紫外線・風雨・湿気・気温差などによって、木材は少しずつ劣化していきます。
メンテナンスの目的は、劣化を防ぎ、長く快適に住み続けられるようにすること。定期的な点検とお手入れにより、寿命を延ばすだけでなく、修繕費の増加を未然に防ぐことにもつながります。
2. 外壁の塗装メンテナンス|ポイント

ログハウスの外壁に使われる木材は、日差しや雨による劣化が最も激しい部分です。防腐・防虫・防水のために、塗料(ステイン系)が塗られていますが、これも時間とともに効果が薄れていきます。
チェックポイント:
- 色あせやツヤの消失
- 表面のひび割れやざらつき
- 雨だれ跡やカビの発生
特に、南面・西面など日差しの強い面から劣化が進みやすいため、部分補修という選択肢も有効です。
3. チェックしておきたいその他のメンテナンス箇所
■ 屋根
ログハウスでも、金属屋根やアスファルトシングルが使われるケースが多く、屋根材によってメンテナンスの頻度は異なります。落ち葉や雪の堆積に注意が必要です。
■ 基礎・床下
湿気が溜まりやすい床下は、白アリやカビの温床になりやすいため、通気の確保と定期点検が大切です。湿度が高い地域では特に注意を。
■ 室内の木部
室内の木部は紫外線や雨風の影響は受けませんが、乾燥や湿気によって割れや反りが起きることがあります。乾拭きや、適度な加湿・除湿を心がけましょう。
■ コーキング(継ぎ目の目地材)
ログ材同士の隙間を埋めるコーキング材は、経年劣化によりひび割れが発生することがあります。これを放置すると雨水が浸入する原因になるため、補修が必要です。
4. DIYでできる?業者に頼むべき?

ログハウスのメンテナンスは、日常的な点検や簡単な補修ならDIYで行うことも可能です。塗装も自分でチャレンジする方もいますが、高所作業や広範囲に及ぶメンテナンスは、安全性や仕上がりを考慮すると専門業者に依頼する方が安心です。
DIYでできるメンテナンス例:
- 木部の乾拭き、ホコリ除去
- 表面のカビ落とし
- 軽微なコーキング補修
- 外壁全面の塗り替え
業者に依頼すべき作業:
- 高所の塗装・補修
- 床下の防湿処理や白アリ対策
5. メンテナンス費用の目安
費用は施工範囲や状態によって変動しますが、参考までにおおよその相場を紹介します。
項目 | 費用の目安(税抜) |
外壁の再塗装(30坪) | 約100〜150万円 足場含む |
屋根点検・補修 | 約50〜70万円 足場別 |
床下点検・防蟻処理 | 約15〜30万円 |
数年に一度の出費にはなりますが、放置して修繕が大規模になるよりも、定期的なメンテナンスの方が結果的にコストは抑えられます。
まとめ|手間をかける価値があるのがログハウス
ログハウスは確かに一般住宅に比べて手間がかかる部分がありますが、その手間も含めて「住まいを育てる」楽しみがあります。木の表情が少しずつ変化していく過程を味わえるのは、ログハウスならではの魅力です。
しっかりと定期的なメンテナンスを行えば、ログハウスは数十年と長く快適に住み続けることができます。建てる前に正しい知識を持ち、計画的にお手入れを行いましょう。
ログハウスのメンテナンスについてもっと詳しく知りたい方や、ご自身の計画に合ったご相談を希望される方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
私たち専門スタッフが、お客様の理想の住まいづくりを丁寧にサポートいたします。